見たことのあるモニュメントでパシャリ📸
パンプローナを過ぎて5日目の今日も朝の暗いうちから歩き始めます。朝のルーティーンは2段ベットに敷いていた寝袋を片付けリュックにしまい身支度を整える所から始まります。この時巡礼者の皆さんは出発する時間が個々違うのでなるべく静かに出発の準備をしないといけません。
歩き初めて明るくなってきてから開いているカフェで朝食をいただきます。朝食はパンとコーヒー(カフェ・コン・レチェ)→スペインではカフェオレのようなもの(ミルク入りのコーヒーの意味とのこと)を毎日食べて飲んでいました。毎朝このような朝食だったので合計一ヶ月程滞在していたらたまに納豆と味噌汁の朝食が無性に食べたくなる事がありました🍙笑
とは言いつつスペインのパン自体はとても美味しくて大満足でしたが私的にはその中でもクロワッサンやパンオショコラが朝食にはとっても合いカフェ・コン・レチェととても相性が良くて好きでした。お昼ご飯になるとフランスパンで具材を挟んだスペインのサンドイッチと呼ばれているボカディジョをよく食べていました。特によく食べていたのがトルティージャを挟んだボカティジョをよく食べていました。トルティージャはジャガイモと玉ねぎをたっぷりのオリーブオイルで炒めて卵と混ぜて焼いたものです。日本ではスペイン風オムレツって言われているやつです!これが個人的に好きでジャガイモも入っているので2、30キロ歩く身からすると腹持ちも良くて私の巡礼には欠かせないものでした。巡礼の思い出の中にもこのトルティージャのボカディジョは鮮明に残っています。
パンプローナから14Km程歩くと見えてきたのがペルドン峠の巡礼者の銅板モニュメントです。このモニュメントはサンティアゴ巡礼をしてみたいと思い情報収集をしている方なら一度は見た事があるのではないでしょうか?ちなみに私はあまり情報収集せずに巡礼に行ったのでこのモニュメントを見た時『おぉぉぉぉぉぉ!!なんだこれは!!!!』となりました。笑
ペルドン峠は標高780Mで霧の名所として知られ、時には霧が視界を真っ白におおって、巡礼者を不安に陥れるそうです。ペルドンとは『許し』の意味でこの峠には『悪魔が信仰を試す』と言う伝説があり『巡礼者の怒りや悲しみ、しがらみを手放す道』とも言われているそうです。
このペルドン峠の銅板モニュメントは定番の記念撮影スポットで、眼下には麦畑が広がり、さえぎる物もなくナバーラの平原が見渡せるとても気持ちの良い場所です。ここから下り道があり石ころが多く急で転びやすので気をつけて下さい。
こんな自然の中をひたすら歩いているとなんだか今までモヤモヤしていた悩みなども自然と考えなくなっていて目の前に広がる何もない大自然とその中にポツンと存在する自分の小ささを感じていました。
怖い気持ちはあったけれど一歩踏み出す事によって沢山の出会いもありこんな経験ができている事に感謝しかありませんでした。
巡礼者を見守る王妃の橋
ペルドン峠をこえてから約10キロ程経つと『フランス人の道』とアラゴンルートの合流地点にある村プエンテ・ラ・レイナに到着しました。サンティアゴに向かう道はここから一つになり巡礼道でもあるメインストリートのマヨール通りには、中世の時代に建てられたサンティアゴ教会や、石造の邸宅が並ぶ。村の名前は『王妃の橋』と言う意味で11世紀にナバーラの王妃が巡礼者のために造った橋がその由来となっているそうです。この橋ができるまで、巡礼者はピレネーを越えた疲れた体で大きなアルガ川を迂回して進まなければならなかったそうです。ロマネスク様式の美しい石橋は今でも村のシンボルであり、長い巡礼道の中でも特に人気の高い場所となっているそうです。
この橋の上から見える景色はとてもキレイで美しくて歴史を感じれられ、少しドラクエの世界に迷い込んだ感もあり初海外、そして、初ヨーロッパの私にとってとても思いれ深い場所になりました。
橋の上からの風景です。
スペインの風景は私が思い描いていた以上に自然が豊かでのんびりしていてこの巡礼でスペインの事が大好きになりました😄
まだまだ先は長いですが一つ一つ街の風景を目に焼き付けて一歩ずつ前に進んで行きたいと思います。
続く