フランスパリから巡礼スタートの町サン・ジャン・ピエ・ド・ポーへ!!

スペイン巡礼

初めての海外宿探し

ルーブル美術館見学を終え外に出るともうすっかりあたりは夜になっていました。右も左も分からないパリで夜になってしまい内心だいぶ心配でしたが日本から事前に1日目の宿だけは予約していたので「さあ予約しておいた宿を探すか!」と気を引き締め直しました。
12年前はスマホが普及してまだそこまで経っていなくて当時の私はあまり使い方も分からなかったので事前に日本で調べた地図を持ってその情報を頼りに宿を探していました。
まずパリ市街から電車に乗らなくてはならず駅まで行きましたが電車の乗り方が分からないと言う問題が出て来ました。(事前に調べとけって話ですよね!😂)
メトロカードの買い方すら分からないため前の人が買っている様子を必死に盗み見てこれかな?と思う所を押して買ってみました。合っていたのか今でも分かりませんがそのカードをかざすと改札を通ることができそのまま中に入る事ができました✨(やったー😄)

そして、予約していたホテルの最寄り駅までは数駅だったので短めの乗車時間で下車し外に無事に出る事ができました。
さて外に出たのは良いけれど、もう辺りは真っ暗で何処がどこだか?北はどっち?南はどっち?で宿の場所が分からずたまたま前を通りかかった若い男性二人組に思い切って話しかけました。
ガイドブックを見ながらフランス語で「すいません、この宿はどこだか分かりますか?」と話しかけると地図を見て「あ〜、多分あそこを曲がって右側にあるよ!」そんな感じで身振り手振りで教えてくれました。言われた通りに歩いて行くと本当に予約していた名前の宿があったんです!!!!!!

も〜めちゃくちゃフランス人親切じゃないですか😭

勝手なイメージで怖そうとか思ってましたが本当にいい人達に巡り会えて感謝しかないです。そんなこんなで宿探しもこれと言って苦労する事なくすんなりと見つかり初海外一泊目を迎えることが出来ました。無事にフランスに着いたのでその宿から早速日本の家族(父と母)に電話をかけました。なんだかまだ1日しか経っていないのに声を聞いたら嬉しくて泣きそうになっちゃいました!😭
家族のいるありがたさそして、帰る所があるありがたさをものすごく感じながら床についたのでした。

パリからサン・ジャン・ピエ・ド・ポーへ移動


2日目はいよいよ巡礼出発の地サン・ジャン・ピエ・ド・ポー(点の入る場所が難しい!笑)へ移動します。サン・ジャン・ピエ・ド・ポーへは日本からTGVと言う新幹線のような電車を予約していたので時間に間に合うように駅に向かいました。駅に着いてトイレに行きましたが、トイレの高さが日本より結構高めでびっくりしました!オランダとかは平均身長が高いと言うことが頭に入っていましたがフランス人の平均身長は高いイメージがなかったのでびっくりしました。

ちなみに2024年の世界の平均身長ランキングでフランス人の男性は34位178.6cmで女性は45位164.49cmでした。そして、堂々の第1位は男女共にオランダで男性183.78cmで女性170.36となっていました。

ななななななんと言う身長の高さ!羨ましいですね♪

やっぱり食べる物でこの身長の差が出来てくるのでしょうか??はてはてですね。

話が飛んでしまいましたが無事にTGVに乗ることができまずはパリからバイヨンヌと言う街まで向かいました。外には菜の花畑が広がりとても綺麗な景色が続いていました。
電車に揺られながらこれか始まる巡礼がどんなものなのか、頭の中で色々と想像を膨らませていました。


【電車からの景色】菜の花がたくさん咲いていてとても印象深かったです。

正確に何時間の移動だったか忘れてしまいましたがバイヨンヌまで4時間くらいは電車に揺られていたと思います。TGVの電車自体はとても快適で乗り心地も良く日本の新幹線となんら変わりなかったと思います。

バイヨンヌに到着してサン・ジャン・ピエ・ド・ポー行きまで乗り継ぎ時間が少しあった為ゆっくりする事ができました。

フランスの田舎町って感じでバイヨンヌには立ち寄っていませんがとても雰囲気の良さそうな街で是非時間があれば寄ってみたかったですね。
ここバイヨンヌからサン・ジャン・ピエ・ド・ポーまでは電車で1時間20分くらいとなっています。

サン・ジャン・ピエ・ド・ポーに向かう電車の中で私の前に一人のお婆さんが座っていました。私はでかいバックパックを床に置きなるべく邪魔にならないように椅子に座っていましたが明らかに巡礼に来てると分かるたたずまいだったのでお婆さんが何やらフランス語で話かけてくれました。何を言っていたのかは分かりませんでしたが話終えた後にお婆さんが持っていたガムを差し出しフランス語でおそらく「食べますか?」のように聞いてくれました。私はフランス語ガイドブックを片手にお礼を言って手を差し出しました!するとお婆さんがガムのケースを私に傾けボロボロボロボロ!!!!と勢いよく手に出してくれました。想像の5倍くらいはある量のガムが出てきてお婆さんも私も目を合わせて笑ってしまいました。その瞬間心の中にあった寂しい気持ちが一気に吹き飛びました。この時私はフランス語やスペイン語はもちろん中学、高校でやっていたはずの英語すらほとんど喋れませんでしたが国も人種も関係なくお互いに目を合わせて笑いあえるだけで心が温かくなる感情を知りました。そして、緊張していた気持ちも一気に解けてワクワクの気持ちが高まりサン・ジャン・ピエ・ド・ポーに着くことができました。

絵本のような南フランスの田舎町 サン・ジャン・ピエ・ド・ポー🏔

いよいよ出発の街サン・ジャン・ピエ・ド・ポーに到着しました。山間に囲まれた緑がキレイでとても美しい街で景色に感動したのを今でも覚えています。
今日は一泊ここに泊まってから明日の朝早くに巡礼をスタートします。まずは巡礼手帳(クレデンシアル)をもらいに巡礼事務所に向かいました。
サン・ジャン・ピエ・ド・ポーの巡礼事務所の位置はこちらになります。
巡礼手帳は大体3€程となっていて巡礼事務所の他にも教会や観光案内所などでも手にする事が出来ます。この巡礼手帳が巡礼中の身分証明となるので肌身離さず持ち歩くことになります。

巡礼事務所に着くとパスポートを提示して必要な情報を巡礼手帳に記入します。巡礼事務所の方が何を言っているのかさっぱり分からなかったけれど聞かれるがままに委ねてなんなく巡礼手帳をもらう事が出来ました。巡礼手帳をもらった後にはこのカミーノ巡礼のシンボルとも言える帆立の貝殻をもらい早速巡礼者の真似をしてバックパックの後ろに着けました👍
よしっ!これで巡礼の準備は整ったと言う気持ちになり気持ちが高まってきました。巡礼事務所を出た私はサン・ジャン・ピエ・ド・ポーで宿泊する宿をとっていなかった為すぐに宿探しを行いました。巡礼事務所を出てすぐの所にに巡礼者専用の宿泊施設アルベルゲらしき建物を見つけたので中に入って聞いてみました。中から女性のおばあちゃん近い方が出て来てくださり宿泊出来るか尋ねると笑顔で部屋の中に案内してくれました。なんだか全てが初めての体験で見る物全てが新鮮でいわゆる一つの部屋にベットが6個くらい置いてあるドミトリータイプの部屋でした。これが記念すべき人生で初めてのドミトリーの宿泊になります。正直初対面の方と一緒の空間で寝たことが無かったのでなんだか初日は緊張した事を覚えてます。知らないおじさんくらいの年齢の方と隣同士になり少し挨拶を交わしましたが全然コミュニケーションをとる事ができず一旦宿も決まった事だしサン・ジャン・ピエ・ド・ポーの街を散策する事にしました。

サン・ジャン・ピエ・ド・ポーはどこを見ても絵になるのどかで気持ちのいい街でした。宿に戻ると若い女性が外を見ながら自分の日記らしきノートに風景の絵を書いていました。
こんなにゆったり流れる時間は久しぶりで贅沢な時間だな〜と感じました。

なんだかんだ慣れないドミトリーに緊張してしまい初日の夜はあまりよく眠れずカミーノ巡礼を迎える事になりました。
さあこれからどんな巡礼になるか楽しみです。

続く

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